筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

安部首相の「ご退位される」

日本語の文法がとても気になります。「言葉は時代とともに移り変わるもの」と頭では理解していますが、「正しい日本語」にこだわってしまう自分もいます。

 

最近は芸人さんやタレントさんがテレビで司会を務めることも増えました。「仕切る」ことはだれでもできることではなく、みなさんの多才ぶりはうらやましく感じます。

ただ、「正しい日本語」のトレーニングをおそらくあまり受けていない方の割合が増えることは、いわゆる「正しくない日本語」が広がっていく一因になるのではないかとも思っていて、1つの番組に1人はアナウンサーの方にいて欲しいとも思います。古い人間なのでしょう・・・

 

そう思いながら過ごしていますが、最近ではアナウンサーの方でも「ら抜き言葉」「さ入れ言葉」を使われることがあり、愕然とするといいますかがっかりしてしまいます…某CMでも、「〇〇が見れる!」と宣伝していましたし、これが時代なのかもしれません。

 

「ら抜き」と同じくらい気になるのが、「ご〇〇される」との表現を尊敬語として用いることです。こちらは「ら抜き」以上に広まっているので気にする自分が細かすぎるのかとも思うのですが、「ご〇〇する」というのは元々謙譲語なのでたとえそれに「される」という尊敬の助動詞を足しても尊敬表現にはならないはずなのです

(尊敬表現を使いたい場合は「ご〇〇になる」「〇〇される」などを使います)。

 

しかし最近は「ご利用されますか」「ご乗車しますか」「ご出席された」といった表現があふれ、気になりつつ「自分は使わないぞ」と思うことでやり過ごしてきました。

 

ところが先日の前天皇陛下退位の際の安倍晋三首相による国民代表の辞において「ご退位される」との表現が使われていました。この場における日本語はおそらく専門家により何重にもチェックされているはずなので私の理解が間違っているのかしらと思うものの、「ご〇〇する」が尊敬表現として許容されたとの情報は見つからず、おそらく厳密には「間違った」日本語なのではと思います。日本の代表の方の発言、しかも退位という大変注目を集める機会での発言なので、「ご退位になる」などといって頂きたかったなと個人的に思いました…政治的な意図は全くないのですが、せっかくの機会なので「正しい日本語」「美しい日本語」でお聞きしたかったなと…おこがましいですが。

 

細かすぎますよね…言葉は生き物ですものね…