筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

アメリカの医療体制の素晴らしいところ

アメリミシガン州にて)

アメリカに来ることが決まった際の一番の心配は病院に関してでした。日本ですらちゃんと診て下さるドクターに出会うのに何年もかかり、通院するのに四苦八苦していたものですから。

 

杞憂でした。専門医がいるかどうかはケースバイケースですが、少なくともミシガン州アナーバーは、ミシガン大学を抱えている都市ということで医療体制が非常に整っていました。日本語のできるドクターも多く、そうでない場合でも通訳をつけてもらえます。

 

患者には必ず「主治医」の先生がつき、その先生を介してのみ他科の受診ができます。健常な方が「ちょっと風邪をひいた」とか「ちょっと皮膚科に行きたい」という場合は「いちいちめんどくさいな」と思われるかもしれませんが、私のように慢性疾患を抱えた上で他の科(婦人科など)にもかかっている場合、「全てを診てくれているドクターがいる」というのは大変心強いのです。日本では「ある科ではプラスの治療がもう一方の科ではNG」なことも多く、それぞれのドクターに「そっちの科で聞いて」といわれて困り果てることが多くありました。また薬もそれぞれの科で出されるためどんどん多くなり、薬同士の相性などを考慮してもらえないことが悩みでした。

それがここでは主治医の先生が責任を持って、全体を把握し、管理してくれるのです。

しかも毎回1時間以上たっぷり時間をとってじっくり話を聞いてくれます。

 

また日本の大学病院では考えられないことですが、看護師の方を介して先生にいつでも電話で相談することができます。「〇〇とおっしゃっていた気がするけど私の勘違い?」といったちょっとした不安でも受け付けてくれますし、薬を飲んで副作用と思われる症状が出てしまった際に「減らしたりやめたりしてもいいのか、頑張って続けた方がいいのか」など、すぐに相談できるのが大変心強いです。

 

検査の結果もその日のうちに先生が電話やメールで知らせてくれます。結果だけを聞きに病院の予約を取り、病院に向かい、長時間待たなくてはいけないのはしんどい身には堪えますので、これも本当にありがたいシステムです。

 

「全てアメリカを見習おう」とは思いませんが、これらの仕組みは病人には心からありがたく、日本でもこうなって欲しいと切実に願います。