筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

電動車いす

アメリミシガン州にて)

とうとう電動車いすを買いました。

外出時は家族や係の人に押してもらっていたのですが、やはり自分の行きたい方向に自分で行けるのは魅力的。でも日本では家も狭いしエレベーターも道も狭いし、更には心理的ハードルも高く、踏み切れなかったのです。

アメリカに来てからもずっと迷ってはいたのですが、街中で車いすの人をよく見かけるのです。電動車いすで1人で出かけている人も多く、だんだん勇気が湧いてきました。ワンブロックが広大で「ちょっとそこまで」が遠い、ということもあり、「えいや!」で買ってみました。

 

結果、、、買ってよかったです。

「ちょっとそこまで」がしんどい私にとっては体力の消耗スピードを格段に減らせますし、何よりも自分の足(ではないけれど)で行きたい方向に動ける感覚・・・!親に、「子供の頃ベビーカーに乗りたがらず自分の足で歩くといって聞かなかった」といわれたことを思い出しました。手動車いすを押してもらっている時、神経質な私は「あぁ、人にぶつかるじゃないの」とか「ほら、じゃまになってる」とか気になって仕方なくて・・・押してもらってるのに勝手なのですが、押してくれている人に不満を抱くことがままありました…更に「うぐぅ、私はこっちへ行きたいのに」というストレスも正直溜まっていました。それが非常に少ないのです!

 

ずっと気になっていた周りの人の目線も、何てことはない、誰も何も気にしてきませんでした。何といいますか、ただ「普通に人がいる」のと同じという感じ。ぶつかりそうになれば譲ったり譲って下さったりしますし、じゃまになっていたらどいたりどいて頂いたり。それ以上でもそれ以下でもない。欧州の時のように目を合わせてニコッとしてくれるのもほとんど出くわしませんが(笑)、とにかく「特別視ゼロ」「他人に興味なし(いい意味で)」という感じなのです。それがとても居心地よく、解放されたような気持ちになれるひとときでした。(ちなみに何度か「じろり」と見られ、目が合うとそらされるという経験も少しはしましたが、ほぼ全てが日本の方でありました。)

 

しんどくてほとんど家にいる生活ですが、少しでもましな時に外に出られる手段があるというのはありがたいことです。

同時に、日本に戻った時には今のように堂々と乗れないだろうなと想像してしまいましたし、私は「車いす」という選択肢が増えた形でありがたいですが、選択肢のない方が街に車いすで出かけて、もし途中で車いすが溝にはまってしまったら…?故障して動かなくなってしまったら…?それが横断歩道の途中だったら…?と想像すると、とても怖いだろうなと思いました…そのような方々が不安なく、街を闊歩できるようになったらいいな…