筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

病院の待ち時間

アメリミシガン州にて)

ミシガン大学医学部系列のfamily medecine(かかりつけ医)で鍼治療を受けています。

ある日11時過ぎの予約で治療を受けていると先生が妙にお疲れの様子。理由を尋ねると「今日はとても忙しい朝で疲れたんだ」とおっしゃるのです。「患者さんが12人もいるんだよ、午前中の4時間で!」と。ん?4時間で12人って1時間で3人…日本の感覚では「超ゆっくりペース」の診察ではないですか!?午前中に12人も予約が入っていることはほとんどなく、こんなペースで仕事をしていたら疲れてしかたないというのです。

日本の病院ではもっと予約多いですといってみたところ、「そのことは知ってるけど、それでどうやってドクターは回してるんだ?」とのこと。ちゃんと回せていないから待ち時間は長くなり、診察時間は短くなります。先生も患者も疲弊、不満のみが募ります。「僕はそういうのが嫌なんだ」。

 

日本で通っていた東京女子医科大学病院の頭痛外来では1時間に3,40人もの予約を入れていました。4,5時間待たされることもしょっちゅうで、1人あたりの診察時間は数分。先生も疲弊していて患者の話はろくに聞かず、適当に薬を処方されている気分でした。(この病院の場合は、診察人数だけではなくあらゆる仕組みやシステムが整っておらず、働く方々への負荷が多くなり、彼らがストレスを抱え、患者対応も悪くなる、という悪循環にはまっているように見受けられましたが…)

「多くの人を診てあげよう」という気持ちの表れなのかもしれませんが、患者としての満足度はアメリカの方が断然上です。待ち時間はほとんどなく、じっくり話を聞いてもらえるこの仕組み、どうすれば日本の病院もこのようになるのでしょうか。その根本的なところは今は分かりませんが、こちらの仕組みを日本の病院にも取り入れて改善していくような仕事をしたいです。それが長年闘病してきた私にできるかもしれない数少ないことである気がします。