筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

いったもん勝ち?!

アメリミシガン州にて)

実は昨年利用したデルタ航空で椅子が壊れており、リクライニングできませんでした。満席で他の席に移ることもできず、苦痛な時間を過ごしました。私にとって椅子を倒して休めないことは体調の大幅な悪化につながり、その後1ヶ月以上寝たきりとなってしまいました。

 

機内で補償の交渉をしても航空券代の3%程度のマイレージ付与しかできないといわれ、リクライニングできない椅子との差額程度の補償がないと納得できない私は帰国後カスタマーセンターに連絡。一度は「マイレージ付与しかできません」といわれましたがなぜかその後補償内容がアップ(航空券代の10%程度の現金返金)されていました。ここで私はその返金額の算定根拠を尋ねたところ(その金額に不満と伝えたわけではありません)、返金額が更に30%にまで上がりました。

驚きました。

「これじゃ足りない」と文句を伝えたわけでもないのに、「じゃあこの金額でどうだ」って上げてくれるの?日本だったら「規定で決まっておりますので」といわれそうなケースです。なぜ上げてくれるのか理由の記載も、金額算定の根拠も書いていないですし、いったもん勝ちってことなのだろうか…と、ありがたくも若干悶々としました。

 

アメリカ文化に少しなじみが出てきた今になって思うことは、「決して感情的にならず、冷静に、でも『私は決してひかないわよ』という態度がアメリカでの交渉には必要」ということが分かってきました。

その時はそこまで考えていたわけではないですが、感情的にはなっていませんでしたし(感情的になれるほどの英語力がありません…)、あまりのしんどさ、理不尽さに「納得できん」というのは前面に出ていた気がします。デルタ航空に対しては、自分の車椅子を壊されていて移動先で使用できなくなっていたり、空港内の車椅子補助を頼んだのに用意されていなかったりで辟易とする気持ちが積もり積もっていたこともあります。

日本では空気を読んで「そろそろ引いた方がいいだろうか」と思ってしまいそうなところで踏ん張ってメールを送り続けましたし、その辺りのことが功を奏したのかもしれません。

「いったもん勝ち」というよりも、「いわれた内容がリーズナブルなら従う」ということなのかもしれません。

子供の頃から自分の意見を相手に伝える訓練を受けている文化らしいなと思います。勉強になる経験でした。