筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

Black Lives Matter 想像できない恐怖

アメリミシガン州にて)

引き続き、黒人の友人とBlack Lives Matter について話しました。質問すること自体が失礼にならないか不安でしたが、彼女曰く、知らないんだから聞けばいい、と。アメリカで育ったわけでもない以上知らないのが当然なのだから、と。聞くということはこの問題に関心を持っていることの表れなので、「自分たちには関係ない」と考えもしないよりずっとずっとウェルカムだといってもらえました。

 

会話中最も印象的だったのは、彼女がI am afraid of the police. They might murder me. といったこと。「自分は警察を恐れている、自分を殺すのではないかと」ということです。最近のニュースの中で、アメリカにおいて警察が黒人差別をしていることが問題になっていますし、黒人コミュニティの中で、学校内にいる警察を排除しようという動きが盛んになっていることは見聞きしていたもののピンときていませんでした。私たち日本人にとって警察はむしろ安全の象徴。それとは真逆の観念が存在しているのです。

彼女曰く、警察は怖い。黒人の警察も白人の警察ほどではないが怖いとのこと。街中をパトロールしている警察はまだしも、運転中などはとにかく警察から逃げるように過ごしているそうです。それは「殺されるかもしれないから」。私には想像もつかない世界です。

昨年Uber のドライバーさん(黒人)が警察車両を見つけて「警察は嫌いだ」といっていました。私は「どこの国でも警察は嫌われるのね」などと話して盛り上がった(つもり)でしたが、自分の考えの甘さを今更知りました。日本での「警察が嫌い」だなんて、所詮スピード違反の切符を切られる程度の話。「殺されるかも」という恐怖が常に心の中にあるなんて、想像もできていませんでした。

 

世の中には、黒人は乱暴で犯罪率も高いから差別されても仕方ないという人が一定数います。でもそんな単純ではないのです。住むエリアや受けられる教育、住宅ローンなど全てにおいて差別され、結果的に貧しい黒人が増える。彼らの一部が強奪や窃盗などの犯罪を犯してしまう。結果、「黒人の犯罪率が高く」なってしまい、彼らへの偏見を助長してしまう。人は貧しさにより生きるために犯罪を犯してしまうのであって、肌の色が黒いから犯罪を犯すわけでは決してないのです。

メディアも偏見を助長していると思います。黒人による店舗強奪の映像が繰り返し流れる。「ほら、黒人は怖いでしょ」と浅はかに考える人が増える。偏見につながる…負のスパイラルです。

 

私は正直、肌の色と優劣に相関関係があるという発想が理解できません。きれいごとではなく、単純に意味が分からないのです。DNA解析でもされたのだろうか。差別はずっと昔からだからそんなはずはないし。黒人は背が高かったり力が強かったりして「怖かった」?いや、でも、白人と黒人を比べて身長や力に科学的な差があるわけではないだろうし、万が一そうだとしても「背が高くて力が強い」からって自分より下に見ることにつながりますか?ならないですよね…分かりません。