筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

思春期の体の変化とグラビアアイドル

アメリミシガン州にて)

 

フロリダ州のハイスクールの卒業アルバムに関する騒動をご存知でしょうか。80名以上の卒業女子生徒の写真がデジタル編集され、たとえば胸のあきが広い写真は洋服と同じ布で覆い隠されたりしていたそうなのです。それに対し生徒や両親は憤慨し、謝罪を求めているとのこと。

 

こういった問題はアメリカではしばしば起きるのですが、私はてっきり、「女子生徒が自分の着たい服を着る権利」に関する主張だと思っていました。もちろんそれもあるようですが、それに加えて彼女の親御さんたちが、「彼女たちの胸元を隠すような加工をすることは、成長過程にある体の変化を恥ずかしく思うようにとのメッセージを送っているようなものだ」と憤慨しているようなのです。("I think it sends the message that our girls should be ashamed of their growing bodies, and I think that's a horrible message to send out to these young girls that are going through these changes.")

 

なるほど!と思いました。自分の思春期の頃を思い出しました。たしかに体の変化はとても恥ずかしかった…!体の発育時期が平均的な女性生徒のそれとずれていた上にかなり急激に変わったので、自分の心がついていかず。家族すらその目線から逃れることばかり考えていました。夏でも上にパーカーを羽織り、さらしを巻き、猫背になり・・・その根底に「体の変化は恥ずべきこと」という考えがあったとまではいえませんが、でも「恥ずかしい」という感覚はあり、更にそれは日本での「体のラインは隠すべし」という文化と無関係ではないように思うのです。こちらの方のように堂々と自分の体型を受け入れ、見せ、背筋を伸ばして過ごせたらどんなにいいかと思います。

 

なお、日本では週刊コミック誌などで10代の女性アイドルが水着姿で表紙を飾ったりしますが、逆にそれはこちらでは全く受け入れられません。10代の女性たちが自分の体の変化を受け入れ堂々と胸を張っていく話と、彼女たちを「性の対象」として商品化するというのは全くの別物。日本で「ロリコン」という単語はカジュアルにも使われがちですが、こちらでは児童性愛者というれっきとした犯罪者になります。

10代の「アイドル」的な人気者はいますが、彼ら彼女らは同世代の同性の憧れになることが多いようで、10代から「かっこよく大人になっていく」見本を示すような存在。日本のように10代のアイドルの水着姿や下着姿の雑誌や写真集を大人が買っていくというのは「気持ち悪い」と思われています。

頑張っている彼女たちを否定するのは心苦しいですが、この日本カルチャー、何とかならないものでしょうか。恥ずかしいです。