筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

理解力と想像力

人の痛みや辛さを理解するには、理解力と想像力の両方が必要だと感じます。

理解力は人の話を聞いたり読んだりした時に知識として頭で分かることを指しています。「こういうことはされると嫌な人が多い」と頭で分かっているのが理解力。大事なことです。

一方、「自分がされて嫌なことはするな」といいますがそこにとどまらず、「自分がされて嫌じゃなくても、人によっては嫌かもしれない」と想像すること、それが一層大切なのではないかと思うのです。それが想像力。

 

病気の辛さに関して述べると、ご自身が健康な人、病気知らずの人には分かってもらえないことが多いと感じます。「自分は気合いで病気にならない!」といって憚らない人もいます。でもそれって、病人からすると「気持ちが弱いから病気になったんだ」っていわれているのと同じことになるんです・・・それをいわれるととても辛いです。

 

ご自身が大病を患ったことがあったり、近しい人に病気の人がいる人などは分かって下さる傾向があります。ただ、同じ病気でも人それぞれ症状も感じ方も違うんですよね。なので同じ病気の人だからこそ傷つくことをいってしまうこともありえます。「自分も同じ病気したけどすぐ治った」とか。

そういう一言をいうまえに、想像力を働かせて欲しいのです。可能なら。

 

ごくたまにですが、ご自身が健康で身内にも病気の人がいない場合でも、私の病気のことや辛さを理解して下さる人もいます。その方々と話していると、(上から目線になってしまいますが)理解力だけでなく想像力をお持ちなんだなと思って大変ありがたく、嬉しくなり、涙が出てきます。

 

「分かってくれる」「分かってくれない」などと書いていますが、いい歳をしてそんなことを求めていることこそがそもそも「甘え」なのかもしれない。。

人に理解してもらうことを求めない方がいいという考え方もありますし。理解して欲しいと思っていると、分かってもらえなかった時に傷つきます。「他人のことなんてそんなに分からないものだ」とはなから思っている方が傷つかないというのは一理あると思います。

それは頭では分かっているのですが、私はどうしても人に期待してしまうのです・・・子供ですね・・・