筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

日本に帰国して感じること

日本は素晴らしいです。コンビニのスイーツのレベルの高さ、安くておいしい定食屋、時間通りに来るリーズナブルな電車、カフェや病院で鞄を椅子に置いたままちょっと席を外せる治安のよさ、挙げたらきりがありません。

 

ただ、久しぶりに帰国するとネガティブに気になってしまうことも多々あります。

 

人にぶつかった時にムッとしたりイラっとしたり無言で睨みつける人の多いこと多いこと・・・明るく大きな声でソーリー!って感じのアメリカに慣れ始めていたので悲しくなってしまいました。

 

コンビニや空港の列で待っている時や、何かが予定より遅れている時の「イライラ感」もすごいですよね。眉間にしわが寄っている人が多いです。

レジに長い列ができている時、日本ではイライラしている人多いですよね。「まだか?」って空気が充満しているというか。ですので自分の番が来た時は後ろの人を気にしてすごく焦って急いでしまいます。一方アメリカではイライラしている人を見かけたことがないのです。自分の番が来ると、後ろで人が待っていてもゆっくり会計したり、店員さんとおしゃべりしている人もたくさんいます。それに対して「早くしろよ」的な雰囲気も生じません。アメリカ人は「時」に対するコスト感覚が日本人よりシビアでせっかちと思っていたので意外でした。

アメリカで飛行機の出発が遅れた時も「まじかー」みたいな雰囲気は多少ありましたが、「ほんと困っちゃうよねー」という「陽」な感じ。それに対して今回日本で出発が遅れた際はイライラ、ため息、怒声などで「陰」の空気が蔓延していました。

 

ブロードウェイ劇場が停電で公演休止となった際、劇団員が劇場の外に出て即興で興行を行っており(もちろん無料)、そのおおらかさ、朗らかさに驚いたことを思い出します。日本だったら「チケット購入したのに観られないお客様にどう説明するのか」「スタッフのギャラはどうするのか」「道路での安全確保は?許可は?」などなど考えて実現しないでしょう。そもそも「劇場内でできないなら外行っちゃう!?」という発想がない気がします。停電が長引けば「疲れた…」「まだぁ?…」「やってらんない」という空気が大勢を占めるのではないでしょうか。日本人の真面目さや「きっちりしていること」は大好きですが、一方でアメリカ人の「雑さ=おおらかさ」に救われることも多く、見習いたいと感じます。

 

もうひとつ。

私は働きたい働きたいと思い続けていますが、日本に来るともうダメな気がします…「もう遅い」と感じてしまうんです…なぜでしょう…アメリカの方が歳を取ってから何か始める人と話すことが多いからでしょうか。40代50代それ以上でも起業したり大学に行ったりする人が非常に多いです。あるいは具体的な話を聞かないとしても、「歳を取ること=諦めること」って雰囲気が日本より少ないのかもしれません…日本に戻ると、何となく焦るし諦めた感じになるのです…仕事に限らず、「いろんな人がいていい」って感覚や空気が少ないのも大きいかもしれません…

あと単純に「若さ」に価値をおく空気が日本にはありますよね。ビジネスだろうと見た目だろうと存在そのものだろうと。アメリカのCMやポスターはおじさまおばさまが多くてアイドル的なのは皆無であるとか、キャスターも「若くて綺麗」より「優秀で経験豊富」な人が選抜されるとか、ドラマに採用される俳優陣も見た目の美しさより演技力が大事だとか。ニュースや広告、テレビやネット記事の内容なども、日本は基本的に若さや見た目を褒めるものが多いですよね。そういうひとつひとつの積み重ねがこの「空気」を作っているのではと考えてしまいました。潜在的なものの影響って大きいんだろうなと実感します…その「空気」に負けず、諦めない気持ちを持ち続けたいです。