筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)で辛い日々…でも社会復帰したい!

20年以上にわたり筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群と闘いながら考えたことを整理しています。時折ひとりごと…

アメリカでのボランティア

ボランティアをする経験に恵まれました。nursing home(介護施設)で入居者の方とゲームをするというものです。
日本でも災害時などボランティアが広まってきてはいますが、私自身は体験したことがありませんでした。
「こんな私(病気)がボランティアなんて…いいのだろうか」とか、
「相手の方を助けるというのは、同情や優越感と紙一重ではなかろうか」とか、
「助けている自分に満足しているだけ(つまり自己満足)ではなかろうか」などと考え過ぎていました。
こちらではいい意味でそこまで深く考えていないような気がします。「困っている人、自分より弱い人を助けるのは当然」で、私が持つ上のような自己不信感にしても「なぜそのように考えるのか分からない」という反応でした。「ボランティアに行くの、楽しいよ!」「したことないならいい経験だからやったらいいよ!」という、とても気軽な、カジュアルな感じなのです。
 
2時間ほどUNOをしました。数十年ぶりにしたUNOは、とても楽しかったです。そして私が「楽しかった」と思うこと、それだけでいいそうです。私も楽しい、入居者の方も楽しい、That's all. それ以上でもそれ以下でもない。「ボランティア」に対して固まっていた頭が少し柔軟に、肩肘張らずに考えられるようになった気がします。
 
別の記事にも書いたように「No one cares」はアメリカでもっとも楽に感じることのひとつではあるのですが、同時に「困っている人を助ける」のもアメリカ文化だなと実感します。車いすに乗っていても何の視線も送られなければ特別扱いもされない一方で、ちょっとでも困っているとすぐに助けてくれます。大きな荷物を持っていたりドアが開かなかったり。「人に干渉しない・人目を気にしない」ことと「人助けをする」ことのバランスは素晴らしいと感じ、私も身につけたいと心から思います。
(「人を助ける」精神はアメリカ文化というよりキリスト教精神に基づくのかもしれません…まだ勉強不足です。)
 
正直に書きますと、こんな私が少しでも役に立てたのなら、しかも楽しくUNOをすることで役に立てたなら、それはすごく、すごくすごく嬉しいです。病気になってから存在意義を感じられずにきたので、Thank you.といわれるありがたみを実感した日になりました・・・ありがとうございました。